2015年06月28日
「安全保障関連法案」に異議あり
6月24日(水)、衆議院第二議員会館に、吉川はじめ衆議院議員(社民党政策審議会長・九州ブロック比例)を訪ね、国会で議論されている「安全保障関連法案」(政府は「平和安全法制」という名称で呼んでいます)について、その議論の現状と問題点について意見交換しました。吉川議員から、とても重要な話を聞くことができましたので紹介します。
吉川議員は、マスコミでよく報道されている「存立危機事態」の問題だけでなく、これらの法律には、日本がまさに戦争に巻き込まれる問題が数多くあると指摘しています。
その一つが、いわゆる「捜索救助活動」であると言うのです。「捜索救助活動」はよく映画などでとりあげられるテーマです。上程されている重要影響事態安全確保法(周辺事態安全確保法)では「現に戦闘行為が行われている現場では実施しない」とされているものの、「遭難者が既に発見され、救助を開始しているときは、部隊等の安全が確保される限り当該遭難者に係る捜索救助活動を継続できる。」としています。同じ文面が、「国際平和協力法」にも出てきます。
この「捜索救助活動」をイメージにするのに『ブラックホーク・ダウン』という映画があります。この映画は、1993年に実際にソマリア内戦で起きた米軍を中心とする多国籍軍とゲリラとの市街戦が題材となっています。多国籍軍の約100名の特殊部隊による急襲作戦の中、米軍の多用途ヘリコプターUH-60ブラックホーク2機が撃墜されました。米軍による乗務員を救出する作戦を実話に基づいて制作された映画です。
この映画にも少し出てきますが、米軍は撃墜場所近くに駐留していたパキスタン軍にも支援要請しています。パキスタン軍は当初は作戦の困難さを考え出動を渋ったものの、最終的には要請に応じています。この救出作戦は、激しい市街戦となり、米軍兵18名、そして多数のソマリア民兵・市民が死亡しました。映画でも激しい銃撃戦の場面が続きます。「捜索救助活動」と言えども、実際は戦闘以外なにものでもないのです。
この法案が通れば、将来的に日本の自衛隊がパキスタン軍と同じような状況になると吉川議員は指摘しています。
上程中の「安全保障関連法案」は、まさに「戦争法案」だと思います。
その一つが、いわゆる「捜索救助活動」であると言うのです。「捜索救助活動」はよく映画などでとりあげられるテーマです。上程されている重要影響事態安全確保法(周辺事態安全確保法)では「現に戦闘行為が行われている現場では実施しない」とされているものの、「遭難者が既に発見され、救助を開始しているときは、部隊等の安全が確保される限り当該遭難者に係る捜索救助活動を継続できる。」としています。同じ文面が、「国際平和協力法」にも出てきます。
この「捜索救助活動」をイメージにするのに『ブラックホーク・ダウン』という映画があります。この映画は、1993年に実際にソマリア内戦で起きた米軍を中心とする多国籍軍とゲリラとの市街戦が題材となっています。多国籍軍の約100名の特殊部隊による急襲作戦の中、米軍の多用途ヘリコプターUH-60ブラックホーク2機が撃墜されました。米軍による乗務員を救出する作戦を実話に基づいて制作された映画です。
この映画にも少し出てきますが、米軍は撃墜場所近くに駐留していたパキスタン軍にも支援要請しています。パキスタン軍は当初は作戦の困難さを考え出動を渋ったものの、最終的には要請に応じています。この救出作戦は、激しい市街戦となり、米軍兵18名、そして多数のソマリア民兵・市民が死亡しました。映画でも激しい銃撃戦の場面が続きます。「捜索救助活動」と言えども、実際は戦闘以外なにものでもないのです。
この法案が通れば、将来的に日本の自衛隊がパキスタン軍と同じような状況になると吉川議員は指摘しています。
上程中の「安全保障関連法案」は、まさに「戦争法案」だと思います。
2015年06月27日
文教警察委員会 所管事務調査 終了しました

別府市は多くの外国人留学生が住んでいます。そのため、別府警察署には外国語のできる署員がたくさんいらっしゃることを知りました。英語ができる方が4名、中国語ができる方が2名、その他、韓国語、インドネシア語、タガログ語(フィリピンの言葉です)、フランス語ができる方等々。自分の故郷ながら、まさに国際観光温泉文化都市・別府だなあと感じました。
続く、6月26日(金)は所管事務調査の最終日で、高速道路交通警察隊、国東高校、豊後高田市立田染中学校を訪ねました。
高速道路交通警察隊では、高速道路上のトラブルや事故に対する訓練の様子を見せていただきました。実は、私も2年ほど前に高速道路上でエンジントラブルで立ち往生したことがあります。そのとき、パトロールで通りかかった高速道路交通警察隊の方に近くのインターチェンジまで誘導して助けていただいたことがあります。感謝の気持ちで訓練の様子を見させていただきました。
また、初めて発煙筒の使い方を経験させていただきました。発煙筒は車に常備していますが、正直言えば使い方を知りませんでした。何事も経験ですね。

国東高校では、園芸ビジネス科の生徒が作った塩トマトのハウスを見せていただくとともに、食べさせていただきました。ここの塩トマトは、海水を使って育てているそうで、とても甘く美味しいトマトでした。
田染荘は水田や周囲の景観を平安時代からのままの姿で守り受け継いがれていると言われています。豊後高田市立田染中学校では、生徒による研究報告を聞きました。地元の歴史を調べる活動を通して、故郷を大切にする心が培われていくのだと感じました。
今年度の文教警察委員会所管事務調査はこれで終了しますが、訪問先でお聞きした課題については、委員会所属委員として解決に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えています。
田染荘は水田や周囲の景観を平安時代からのままの姿で守り受け継いがれていると言われています。豊後高田市立田染中学校では、生徒による研究報告を聞きました。地元の歴史を調べる活動を通して、故郷を大切にする心が培われていくのだと感じました。
今年度の文教警察委員会所管事務調査はこれで終了しますが、訪問先でお聞きした課題については、委員会所属委員として解決に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えています。
2015年06月25日
文京区の育成室(学童保育)の取り組みを視察
文京区役所は、東京ドームに隣接した場所に作られている26階建ての高層建築です。ホールもあり、やっぱり都会の役所だなあと感じました。
まず、役所で児童青少年課の工藤真紀課長から丁寧な説明を受けました。文京区は1965(昭和40)年に当初から公設公営の育成室を設置し、現在33ヶ所を運営しているそうです。(最近は、運営を委託している育成室もあるとのことですが…)
職員は、各施設とも正規職員(文京区職員)を複数名配置し、さらに非常勤職員を配置しているとのこと。障がいのある子どもたちを預かる場合は、必要に応じて職員を加配しているという話を聞いて驚くとともに、羨ましいなあと感じました。
「お化け屋敷祭」の取り組みが近いうちに開催されるということで、指導員の方々が汗だくになって会場作りをされていました。また、指導員の方々の研修や環境整備など、子どもたちが学童保育にいないときにこそできる仕事をされていました。このことにより、より充実した保育ができるのだと感じました。文京区のように指導員が常勤態勢であることがとても重要だと感じました。
2015年06月25日
戦争法案廃案国会包囲行動

なんと3万人以上の方が参加していたそうです。さらに参加者が増えていったため、途中で安全の確保のために国会周辺につながる道路の通行を規制したそうです。
参加者の一部の方は、警視庁の方々に抗議していました。限られた地域に過剰な人が集まると、やはり危険だと思いますから、規制はやむを得ないと私は考えます。

本来ならば、24日で国会は閉会する予定でしたが、御存知の通り大幅延長が決定しました。この日本の将来を左右するこの法案の審議を注視していきたいと思います。
繰り返しになりますが、私はこの法案に納得がいきません。
2015年06月24日
安保関連法案反対座り込み行動に参加

先ほど、朝の集会で、吉田忠智・社民党首や幾人かの国会議員や主催者団体の方々の連帯挨拶がありました。
座り込みには、国会を取り巻くように全国からたくさんの方々が参加しています。

子どもたちに平和な社会を伝えていくために、この法案だけは納得できません。70年前のあの悲惨な戦争を反省してできた日本国憲法の思いは、どこにいったのでしょうか?集団的自衛権の行使は、まさに戦争そのものだと私は考えています。
2015年06月21日
戦争法案6・21ストップ市民行動
2015年06月18日
平和園を見学 ~2015年第2回別府子ども福祉塾~
児童養護施設は、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、全国で約600ヶ所、約3万人の子どもたちが生活しています。別府市には多くの児童養護施設があります。その多くは、終戦後に戦災孤児、引き上げ孤児、さらには駐留した米軍兵との間にできた子どもたちの養育のために作られた施設が起源となっています。
今回訪ねた平和園も、終戦後にできた熊本の慈愛園の分園として、キリスト教系施設として出発しています。現在、子どもたち48名が生活しています。3つのホームがあり、それぞれ1階・2階と分けられていて計6つのユニットで運営されているそうです。
8年前から、より家庭に近いスタイルをめざし、別府市内の石垣地区と天満地区にそれぞれ家庭的なホームを運営されているとのことでした。この家庭的ホームについては、後日、あたらめて訪ね報告したいと考えています。
平和園の先生方は、施設退所後も子どもたちに寄り添い続けたいと話されていました。この思いを行政も重く受け止めなければならないと感じた今回の福祉塾でした。
2015年06月16日
文教警察委員会 所管事務調査 続報
県内多くの学校では、課題の一つに「生徒の確保」が上げられています。定員割れが続くと、定員の削減、しいては学校の統廃合に繋がっていくという危機感が先生方や地域にあるのだと思います。
御存知の通り、現在、大分市内の高校への一極集中という現象が起きています。他市町村の高校に行けるというのは経済的や学力的な条件が必要となります。私もそうでしたが、地元の高校、地元の大学しか選べないという状況の生徒への配慮は欠かないと考えています。
三重総合高校久住校では、学生寮に伺いました。実は、県立高校の寮ながら、その運営は県ではなく、保護者の方々による運営委員会の運営となっています。今までの経緯もあるのでしょうが、県立高校の寮である以上、県の運営にすべきだと感じました。
また、佐伯市では、佐伯鶴岡高校と佐伯豊南高校が統合して新しく佐伯豊南高校となり、鶴岡高校の場所に開校し2年目を迎えました。しかしながら、鶴岡高校・豊南高校のそれぞれ3年生が今までの校舎で学んでいます。教職員の方々も、いろいろな配慮をされていました。
地域の学校の支援について、積極的に関わって行きたいと考えています。
写真は、竹田高校山岳部の練習用ボルタリングウォールの前で撮りました。竹田高校山岳部は大分県高校総体で毎年優勝している強豪校です。ボルタリングウォールはとても高く、とてもじゃありませんが私には絶対無理です。
竹田警察署、佐伯警察署、また先日訪ねた日田警察署でも、同じ話がでました。それは万引き事件の中に高齢者が多くなっているという話です。佐伯署で、そういった高齢者の背景と再犯防止策について尋ねました。署長は、「一人暮らしの高齢者が多いようです。話し相手がいれば再犯防止につながるのではないかと考え、家族の方々への要請や、地域パトロールで声かけを心がけています。」と言われていました。地域の治安だけでなく、警察の方々の取り組みにたいへん感謝の思いでした。
2015年06月14日
憲法カフェ@大分に参加
憲法は国家権力を制限するもの、「集団的自衛権」は憲法違反
6月13日(日)、大分市のカフェ@PIAZZA AMICO で、明日の自由を守る若手弁護士の会主催の憲法カフェ@大分が開催され参加してきました。明日の自由を守る若手弁護士の会は、「自由民主党の『日本国憲法改正草案』の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、若手弁護士の有志の会」(会のHPより抜粋)です。
この日は、会に所属している遠矢洋平弁護士が、日本国憲法や国会で論戦が続いている「集団的自衛権」についてわかりやすく教えてくれました。
「憲法を守らなければならないのは国であって、国民ではない」というもを御存知でしょうか。憲法99条「憲法尊重擁護義務」は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」とあります。この文中に国民という文言はありません。つまり、憲法は国家権力を制限するものだということです。では、国民は何も守らなくていいというものではありません。国民は、国会で決められた法律を守らなければなりません。
現在、国会で「集団的自衛権」が論議されています。6月4日の衆議院憲法審査会では、各党の推薦で参考人招致された憲法学者による参考人質疑が行われました。自民党推薦の大学教授さえ、集団的自衛権の行使を認める安保関連法案について「憲法違反」との見解を示しました。憲法上多くの問題点を有しているとの疑義が改めて明らかになったといえます。また、政府が集団的自衛権行使の条件とする「新3要件」はとても曖昧で、「限定的な武力行使」は歯止めがきかなくなる可能性があることは誰の目からも明かです。
国際観光温泉文化都市は憲法95条を根拠に制定
「集団的自衛権」問題とは別に、一昨日の新聞に「憲法違反」という文字がありました。これは、舛添要一・東京都知事が、国が都に新国立競技場建設の費用負担を求める法律を作るのは「憲法違反だ」と発言したとの内容でした。舛添知事は憲法95条を引き合いに出し、東京都に費用負担を求める法律を作るためには、住民投票で過半数を得ることが必要だと指摘しています。
本日、私の住む別府市鶴見町では自主防災会総会が開催されたのですが、そのときにいつもお世話になっている津國芳清・鶴見町自治会広報部長さんから、この憲法95条についおもしろい話を聞きました。
憲法95条は、特別法の住民投票について述べており、「地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。」とされています。別府市は「国際観光温泉文化都市」というのはよく知られていますが、この国際観光温泉文化都市こそ、憲法95条で定められた特別法で決められたものだということです。
調べて見ると、まさにそうでした。1950(昭和25)年6月に「別府国際観光温泉文化都市建設法」として住民投票が行われ、賛成29,487票、反対9,858票で可決され制定されたものでした。
憲法に則り住民の意思で法律を作った先人に、その地に生活する一人として、また政治に携わる一人として深く尊敬の念を抱きました。「憲法を暮らしの中に」という言葉がありますが、まさに憲法が活かされているんですね。
この日は、会に所属している遠矢洋平弁護士が、日本国憲法や国会で論戦が続いている「集団的自衛権」についてわかりやすく教えてくれました。
現在、国会で「集団的自衛権」が論議されています。6月4日の衆議院憲法審査会では、各党の推薦で参考人招致された憲法学者による参考人質疑が行われました。自民党推薦の大学教授さえ、集団的自衛権の行使を認める安保関連法案について「憲法違反」との見解を示しました。憲法上多くの問題点を有しているとの疑義が改めて明らかになったといえます。また、政府が集団的自衛権行使の条件とする「新3要件」はとても曖昧で、「限定的な武力行使」は歯止めがきかなくなる可能性があることは誰の目からも明かです。
国際観光温泉文化都市は憲法95条を根拠に制定
「集団的自衛権」問題とは別に、一昨日の新聞に「憲法違反」という文字がありました。これは、舛添要一・東京都知事が、国が都に新国立競技場建設の費用負担を求める法律を作るのは「憲法違反だ」と発言したとの内容でした。舛添知事は憲法95条を引き合いに出し、東京都に費用負担を求める法律を作るためには、住民投票で過半数を得ることが必要だと指摘しています。
本日、私の住む別府市鶴見町では自主防災会総会が開催されたのですが、そのときにいつもお世話になっている津國芳清・鶴見町自治会広報部長さんから、この憲法95条についおもしろい話を聞きました。
憲法95条は、特別法の住民投票について述べており、「地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。」とされています。別府市は「国際観光温泉文化都市」というのはよく知られていますが、この国際観光温泉文化都市こそ、憲法95条で定められた特別法で決められたものだということです。
調べて見ると、まさにそうでした。1950(昭和25)年6月に「別府国際観光温泉文化都市建設法」として住民投票が行われ、賛成29,487票、反対9,858票で可決され制定されたものでした。
憲法に則り住民の意思で法律を作った先人に、その地に生活する一人として、また政治に携わる一人として深く尊敬の念を抱きました。「憲法を暮らしの中に」という言葉がありますが、まさに憲法が活かされているんですね。
2015年06月12日
議会報2015年夏号ができました

5月14日(木)と15日(金)に第1回臨時会が開催されました。
第1回臨時会では、議席の決定、正副議長の選挙、常任委員会委員の選任と正副委員長の決定、議会運営委員会委員の選任と正副委員長の決定、さらに所属が決まった文教警察委員会が開催されました。
本日、できあがった議会報2015年夏号は、第1回臨時会、今春オープンした県立美術館について掲載しています。私のHPに掲載していますので、よろしかったら御覧ください。
原田たかし議会報2015年夏号
http://www.ctb.ne.jp/~harada/Harada-gikaihou.html